聞いたことはあっても、実はよく知らない「下流老人」
「下流老人(かりゅうろうじん)」とは、生活困窮者支援を行うNPO法人ほっとプラス代表理事で社会福祉士の藤田孝典さんがつくった造語です。
また、2015年の藤田さんの著書の題名でもあります。
藤田さんの定義によれば、下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことです。
2015年の段階で、下流老人は日本国内に推定600万〜700万人いるとされています。
「下流老人」と言う言葉は、私のブログの記事でも数多く使わせていただいています。
しかし、私は「下流老人」と言う言葉について、ぼんやりとしたイメージしか持っていないことに気付きました。
ですので、今回は「下流老人」とは何なのか? について、改めて調べてみます。
特徴と主なパターン
まず特徴として、3つの指標が挙げられます。
1.(高齢期の)収入が著しく少ない
2.十分な貯蓄がない
3.周囲に頼れる人間がいない(社会的孤立)
下流老人は、これらのセーフティネットを失った状態(「3ない状態」)にあり、自力では健康で文化的な生活を営むことが困難な状況にあると考えられます。
次に、下流老人に陥る主なパターンとして、
パターン1:病気や事故による高額な医療費の支払い
パターン2:高齢者介護施設に入居できない
パターン3:子どもがワーキングプア(年収200万円以下)や引きこもりで親に寄りかかる
パターン4:熟年離婚による年金受給額や財産の分配
パターン5:独居老人状態での認知症の発症
の5つが挙げられます。
藤田さんは、現役時代に一般的な水準の年収を得ていた者でも、上記5つの出来事が原因になり、下流老人に陥る危険性があると指摘しています。
また、現在は若年期、青年期の者であっても、労働賃金の低下、年金受給額の減少、非正規雇用者の増加、未婚率の増加などによって、将来、下流老人化するリスクが高いとされています。
「下流老人」になるとどうなる?
「下流老人」とは何か?
「下流老人」にならないためには?
「下流老人」になってしまう人とは?
「下流老人」になるとどのような未来が待っているのか?
といった記事がいくらでも出てきます。
それらの中で、私が最も衝撃を受けたのが次の記事です。
「下流老人」にふるえる日本人
この記事では、人が「下流老人」をきっかけに犯罪を犯すようになってしまう危険性を訴えています。
記事内でも紹介されていますが、
のように、私達の身近で、私達自身が、「下流老人」が起こした事件に巻き込まれる危険性があるのです。
また、一緒に紹介されている親子共倒れの現実についての記事も衝撃的な内容でした。
弱者である親世代が、弱者になってしまった子供世代を支えようとして共倒れになる。
「もし自分が……」と考えるだけでゾッとします。
「下流老人」は他人事ではない
そもそも、私がなぜこんなに「下流老人」を気にするのか?
それは、私達が「下流老人」になる可能性が高いからです!
ただでさえ仕事の収入は上がりにくいのに、年金支給額は減っていく流れなのが今の社会です。
さらに、以前の記事で老後について調べましたが、老後はお金がどんどん減っていきます。
それを放ったままなんとなく流れで生きていけば、その先は「下流老人」です。
もしかしたら、私達が次の焼身自殺事件の犯人になる可能性もあります。
また、私達の親世代も「下流老人」になっていた場合、親子共倒れになる可能性だってあります。
当然ですが、そんな悲惨な未来は私は絶対に嫌です。
今回、「下流老人」について調べた結果、色々な対策が見つかりました。
資産を築いておく
個人年金を利用する
老後も収入を確保する等々
それら全てに共通する一番大切なポイントは、早いうちから始めることです。
今からなら、時間をかけて、複数の手段で対策を練ることができます。
早いうちから始めれば、その分手間も分散できて楽です。
将来、「下流老人」にならないために、若い今から少しずつ対策を始めていきましょう。
たちばなさん、こんにちは。
下流老人と言う言葉も知りませんでした。
今からでも遅くはないので対策を立てたいと思います。
貴重な情報ありがとうございました。
コメントありがとうございます。私の記事がヒルアンドンさんの生き方を考えるきっかけになれば幸いです。