今年こそは「貯蓄」にチャレンジしたい!
お金の使い方に関する調査 2017年に始めたいこと1位は「貯蓄」
こちらのニュースによると、若い世代が「2017年に始めたいこと」の1位は「貯蓄」だそうです。
しかし、一言に「貯蓄を始める」と言っても、そこには色々とわからないことが多くあります。
- どのくらいの期間で、いくら貯めればいいのか?
- 自分達の世代の貯蓄平均額はいくら?同じくらいは貯蓄しないといけないのか?
- 貯蓄するにはどうすればいいのか?
- 貯蓄で気をつけるべきポイントは?
といったように、「貯蓄」という言葉は知っていても、その具体的なやり方や考え方は案外知らないものです。
そこで今回は、「貯蓄」を始める際に考えるべきポイントをまとめてみました。
自分のお金の流れを知る
まずはこれです。
自分が月にいくらの収入があり、いくらの支出があるのかをはっきりさせなければ、「貯蓄」を始めることはできません。
収入は給与明細などを見て、年収はどれくらいか、社会保険などでいくら引かれているのかをチェックしましょう。
また、収入は年収ではなく手取りで考えることが重要です。
ボーナスについてですが、これは確実に貰えるお金ではないので、柔軟に使えるお金として手取りとは別に計算しておきましょう。
支出は毎月の固定費(家賃、電気代など)の他に食費、交際費、雑費などをチェックします。
この際、可能なら出費の内容を細かく把握(何に何の理由で使ったのか)できるのが望ましいです。
なぜなら、細かく支出を把握しておけば削れる部分を探しやすくなるので、毎月の貯金額を増やすことができるからです。
収入を3つに分ける
自分の収支をハッキリさせたら、今度は収入を以下の3つのカテゴリーに分けます。
財布
「財布」とは文字通り財布に入れておくお金のことです。
食費や交通費など、日常生活のために使うお金が当てはまります。
「財布」には数日から一週間ほどの間に必要になりそうな額を入れておけばいいでしょう。
こちらの調査によると、20代の財布の中身の平均額は大体1万円前後になっています。
投資
「投資」とは「自分にとってプラスになりそうなこと」に使うお金のことです。
株式投資や投資信託といったお金を増やすことにチャレンジする。
自分のスキルアップのための勉強や、親しくなりたい異性へのプレゼントなどに使う。
このように、お金や物だけでなく人に対しても使うお金が「投資」に当てはまります。
また、お金の運用の記事でも触れたように、「投資」は大なり小なりお金を無駄にするリスクが伴います。
「投資」のお金は無くなってもいいお金でなければならない。
「投資」にお金を割く場合は、これを肝に銘じましょう。
預金
「預金」は収入を「財布」と「投資」に分けた後のお金であり、これが「貯蓄」に当たります。
通常、「預金」は家賃などの固定費の引き落としに使用されていますが、本来の役目は「財布」へのお金の補充と残ったお金を貯金することです。
「預金」は必要な時にいつでも引き出せなくてはならない、つまり、流動性のあるお金でなくてはいけません。
なので、「預金」をする際は定期預金ではなく、引き出しやすい普通預金にお金を預けておきます。
定期預金にお金を預けるのは運用が主な目的になりますので、その際は「投資」のためのお金を預けるようにしましょう。
目標を決め、貯める
ここまでで「貯蓄」を始める準備は整いました。
次は目標を決めていきます。
既にお金を貯める理由のある人は、そのために必要な金額を目標にしましょう。
特にお金を貯める理由が無い人は、今の給料の手取り一年分を目安として考えておきましょう。
なぜその額かと言うと、セーフティネットとして十分かつ現実的に考えやすい額だからです。
もし突然お金が必要になったり、何らかの理由で収入が無くなったりした際、それだけあれば当面はどうにかなります。
なので、特にお金を貯める理由が無い人は、まずこのセーフティネットの構築を目指してみましょう。
そして、次に決めるのは目標期間です。
無理に短くすれば生活に支障が出ますし、余裕すぎれば必要なときに間に合いません。
ここで参考になるのが、最初の段階で把握した自分の収支のデータです。
このデータを基に、目標期間と毎月の貯金額を決めていきます。
仮に、手取りが20万円の人がセーフティネットの構築を目標にしたとします。
すると、目標額は240万円ということになります。
現在の貯蓄額が0円だとして計算すると、
1年で貯めようとすれば、月の貯金額は20万円(現実的に考えて無理ですね)。
3年で貯めようとすれば、月の貯金額は6.666万円(まだ厳しいです)。
5年で貯めようとすれば、月の貯金額は4万円(少し希望が見えてきました)。
8年で貯めようとすれば、月の貯金額は2.5万円(現実的になってきました)。
このように考えることができます。
ですが、これは想像しやすいよう単純に計算したものです。
元々貯金をしていた人はもっと楽に目標額を達成できるはずです。
そうでなくとも、収支次第では3年以内に貯められるかもしれません。
ボーナスが出るという人は、その分を貯金額に足すことで計算より早く目標額を達成できるでしょう。
また、この「貯める」段階が一番難しいという人がいます。
実際、冠婚葬祭などで急にお金が必要になり、目標額を達成できない事態もあり得ます(衝動買いや頻繁な飲み会などでの出費は論外ですが)。
そういった時は、ボーナスを補填に当てる、目標額、期間を修正する、などの柔軟な対応をすることで乗り切りましょう。
給料から先に貯蓄分を差し引き、残りのお金で生活するという「先取り貯蓄」も有効です。
まとめ
以上、「貯蓄」を始める際のポイントを3つ挙げてみました。
今回わかったことは、「貯蓄」とは「知る、決める、貯める」というとても単純な流れの作業なのだということです。
特別な知識もスキルも必要ありません。
道具もペンと紙(適当なチラシの裏面でも可)があれば十分できます。
人生の3大支出と言われる教育、マイホーム、老後の貯金を考える時にも、基本的には同じように考えればOKです。
世間では「平均貯蓄額は○○万円」だとか、「手取りの○○パーセントは貯蓄するべき」といった情報が溢れかえっています。
しかし、それらはあくまで目安程度に捉えるべきです。
収支の内容も、目標となる額や期間も、人によって違うのですから。
一番大事なのは、「貯蓄」そのものを継続していくことです。
少しずつでも継続していけば、その分お金は貯まっていきます。
また、「貯蓄」を継続して習慣にすれば、何かの理由で貯金をする必要ができた時、スムーズに貯金を始められます。
若いうちから「貯蓄」を始めることは、単純にお金を貯められることだけがメリットではありません。
自分のお金の流れを知り、お金を貯める習慣を身につけることができる点が1番大きなメリットになるのです。
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